月から堕ちたアリス
「勝負あった…??笑わせるぜ…。ターゲット、ロックオン!!“チェイスショット”!!!!」





――ドンッ!!――





弾が一発放たれた。



「無駄だ、そんなもの当たらない。」



ラビはひらりと交わす。



「!!」



が、それはラビの横を通り過ぎるとUターンしてまたラビに向かってきた。



「“チェイスショット”は当たるまでターゲットを追い続けるぜ!!そいつと追いかけっこでもしてるんだぜ!!」

「また厄介なもん撃ってきやがって…!!」



弾に追われながらもガーベラはラビをしつこく狙い撃ってくる。



「このままじゃ防戦一方だな…ここで時間食ってる場合じゃないのに…!!」



アリスの方を見ると、何とアリス自身全てが蔓で覆われていた。



「っ!!アリス…!!」

「おいおいよそ見はいけないぜ!!」



アリスに気を取られ一瞬反応が遅れたラビは、ガーベラに右肩を撃ち抜かれた。



「ぐあっ!!!!」



ラビは地面に転がる。


左手で右肩を押さえると、血がボタボタと流れ落ちていた。



「魔法とはいえ銃だからもちろん貫通するんだぜ??普通の銃の何倍も!!」



ガーベラは容赦無く撃ち続ける。



「くそっ…!!」



ラビは右肩を押さえながら立ち上がり、迫り来る銃弾を交わした。
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