月から堕ちたアリス
『それにしても、これだけ歩いてゴールに着かないなんてどれだけ大きいの??この迷路。塔の見た目の許容範囲完全に越えてるよね。』

「こんな大規模なことができる人なんて、改めて考えるとそうそういないよなぁ。やっぱり凄い人なんだな、“奇跡の魔術師”リタルダンド…!!」

『…いっそ、旅の仲間になってもらえないかな?!』

「それはかなり助かるけど、そう簡単になってもらえる気はしないな。」

『そうだよねー…』



はぁ…

もう歩き疲れたよ。


早くリタルダンドのとこに着かないかな〜…



…って思ってたって仕方無いか。


そんなこと思ってる内に早く進もっと。

































「…お??」

『どうしたの??』

「あれっ…!!階段じゃないか?!」

『本当だ!!!!ってことは…ゴール?!』



あたし達の遥か前方には念願の上り階段があった。


やっと迷路から抜け出せるんだ!!



あたしとラビは自然と走り出した。



階段のある場所は今までの迷路の道とは違い、広い空間だった。


通路からその空間へと足を踏み入れる。



階段はそこの1番奥にあった。
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