月から堕ちたアリス
『やったぁー!!早く行こう?!』

「ちょっと待った。」

『へ??』

「…何か妙だ。この広い空間、何のためにあるんだ??」

『別にそんな深い意味は無いんじゃない??』

「いや…何か引っ掛かる。リタルダンドほどの魔術師なら、こんな意味の無い空間のために無駄に力を使うとは思えない。」



ラビは何やら考え込んでいる。


そんな気にするところかな〜??



『デザインじゃない??』

「何か…そう、これだけの広さを必要とする何かがあるはずだ…。」



…シカトかっ!!!!


ふーんだっ!!!!



『折角目の前に階段があって何で躊躇うの??あたし先行くからね。』



あたしは階段に向かって歩き始める。































「――危ないっ!!!!」

『ぅわっ??!!』



ラビがあたしの背中から飛び込んできた。





――ボォッ!!!!――





そのすぐ後、さっきまであたしがいた場所をどこからか炎が襲った。





……………はぁ??!!



何これぇっ???!!!
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