月から堕ちたアリス
「…お前こそ、俺をなめんなっ…!!」
「?!」
ラビは後方へ下がる。
ドラゴン自身から赤い炎が上がり始めた。
炎の中の影がどんどん小さくなっていき、やがてそれは人の形になった。
「お前っ…」
「…ただのドラゴンじゃねぇって言っただろ??白兎。」
炎はだんだん弱くなり、その中から人が現れた。
金色の瞳に赤い髪。
白の半袖シャツに黒のハーフパンツ、腰には緑色の布を巻いている。
年は優達と同じくらいの、八重歯が特徴的な少年だった。
「俺は半分人間、半分ドラゴンの半竜だ。」
「なるほど…そりゃ喋って当たり前だ。」
「ドラゴンの姿じゃお前のスピードについていくのは無理みてぇだ。だから普通の姿で相手してやる。」
少年は指先の開いた黒の手袋を身に付けている手のひらに炎を灯した。
「人間の姿でも炎の力は健在って訳か…。」
「当然だ。」
「(しかしこいつの異常な体力と打たれ強さは厄介だ…。あれだけ“超力”の蹴りを受けてもこんなにピンピンしてるとは…長期戦はマズイな。)」
ラビと少年は睨み合う。
「…行くぞっ…!!!!!!」
――そして、2人は同時に動いた。
「?!」
ラビは後方へ下がる。
ドラゴン自身から赤い炎が上がり始めた。
炎の中の影がどんどん小さくなっていき、やがてそれは人の形になった。
「お前っ…」
「…ただのドラゴンじゃねぇって言っただろ??白兎。」
炎はだんだん弱くなり、その中から人が現れた。
金色の瞳に赤い髪。
白の半袖シャツに黒のハーフパンツ、腰には緑色の布を巻いている。
年は優達と同じくらいの、八重歯が特徴的な少年だった。
「俺は半分人間、半分ドラゴンの半竜だ。」
「なるほど…そりゃ喋って当たり前だ。」
「ドラゴンの姿じゃお前のスピードについていくのは無理みてぇだ。だから普通の姿で相手してやる。」
少年は指先の開いた黒の手袋を身に付けている手のひらに炎を灯した。
「人間の姿でも炎の力は健在って訳か…。」
「当然だ。」
「(しかしこいつの異常な体力と打たれ強さは厄介だ…。あれだけ“超力”の蹴りを受けてもこんなにピンピンしてるとは…長期戦はマズイな。)」
ラビと少年は睨み合う。
「…行くぞっ…!!!!!!」
――そして、2人は同時に動いた。