月から堕ちたアリス
『はぁっ…はぁっ…』
あたしは階段をかけ上がり続ける。
その間にも、下からは戦いの音が響いてきていた。
…大丈夫。
ラビは、大丈夫。
ラビを信じよう…!!!!
『っていうか…はぁっ…長過ぎじゃないかなこの階段…!!いつまで上がれば良いの?!』
階と階の間開きすぎでしょ!!
せめてエレベーターにすれば良いのに!!!!
もっとバリアフリー目指して建てろっつーの!!!!
『…って、ここは前の世界とは違うんだった…。はぁ…エレベーターなんてある訳無いかぁ…。』
独り言を言ってる間に、やっと次の階に辿り着いた。
『やっと着い――…』
『…って、あったぁ〜!!!!噂してたらエレベーターあったぁ〜〜〜!!!!!!』
階段を上りきった場所から100メートルほど真っ直ぐのところにエレベーターがあった。
『何でこんな中途半端な階から…一階からつけとけっつーの!!』
1人で突っ込みを入れまくる。
じゃないとやってらんないや。