月から堕ちたアリス
ヤバい………!!!!


あたしの直感がこのままだとヤバいと言っている。


とはいえ、今のあたしは対抗できる力を何も持ち合わせていない。





どうしよう…!!


どうすれば良い…??!!


このままあいつの思い通りだなんて絶対に嫌だ!!!!


































【我を呼べ…救世主(アリス)…】





えっ…??


この声…昨日の??





【我を呼べ…必要とせよ…我が汝の力となろう、救世主(アリス)…】





『あなたは…』





――そうか…



この夢からあたしのことをずっと助けようとしてくれてたのは、


神社へと導いてくれていたのは、





あなただったんだね……??





ありがとう…。



少しだけ、あたしに力を貸して…!!!!


































『――“凛月”!!!!』



あたしの声に呼応するように、“凛月”があたしの目の前に青い光と共に現れた。



あたしはそれを右手でしっかりと掴み、杖の先を少年の方へ向けた。
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