true love

「何をさっきから言ってんだ?」


「ううん！なんでもないよ…ってここに入るの！？」


「あぁそうだけど？」


そうだけどってここ『何か軽く食べるか』のノリで入れるようなお店じゃないんですけど・・・


「おい、何ぼさっとしてんだ。行くぞっ」


「ちょ、ちょっと待った!!」


「なんだよ」


「あたしあんまりお金持ってないんだけど」


「…それくらい俺が出すし。」


ちょ…ちょ、ちょい待ち


「だめだよ！あたし悠哉の彼女でもないのにこんなことしてもらったら悪いよ。」



というわけで、近くの安いファミレスに来ました。



「う～ん、こっちのドリアもおいしそうだし、でもこっちのカルボナーラも捨てがたい」


あたしっていっつもこうなの。


何か注文するときって必ず２つでめちゃくちゃ迷う。


「…まだ？」


「もうちょい待って？」


「はぁ…すみませーん」


「は！？もうちょい待ってって「このドリアとカルボナーラで」


えっ！？


「どっちも捨てがたいんだろ？俺の分けてやるからお前のも分けろよ」


「うん。ありがと♪」


「・・・・・・・・・・」

　
あれ？いま裕也の顔が赤くなった気が…気のせいか。