もしあの日に戻れたら
「じゃあは帰るわね。なんかあったらうちに来なさい、絶対に一人では考えちゃ駄目よ。じゃあね」
そういって純のお母さんはドアノブに手をかけた。
あたしは、さっきもらった純の日記を右手で抱くようにもち、
「ありがとうございます。」
純のお母さんに、深く深く礼をした。
ガチャン―。
とドアがしまった。
あたしは床から日記に目を移した。
diary―。けっして綺麗とは言えない、純の字。
あたしは1ページめくってみた。
―7月10日――――――――――
雅樹と愛美と愛美の友達の優って子と、
4人で遊んだ。
俺と優は同じ学校なのに、お互い初対面だった。
俺、人見知りなのに、優とはなんか大丈夫だったどうしてかな(笑)
優ともっと仲良くなりたいな。
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純。
そんなこと思っててくれたの?