【BL】ネコミミはえちゃった。
「お前…寂しいと死んじゃうーっ!てタチだよな、ホントはさ」
その言葉を明るく笑い飛ばしてしまえたら良かったのに、至って真面目な明衣さんの真剣な表情は俺を黙らせるのには十分すぎた。
黙ってしまうこと、それは肯定してしまっているのと同じことなのに…否定すらできない自分がいる。
「ムツが俺らと走り始めて…もう3年かな」
それに気付いてるのかいないのか、明衣さんはぼんやりと呟いた。
俺は、そのコトバに頷いてそっと顔を上げる。
それから、
依然として横を向いたままの明衣さんが突然呟いた。
「朝倉は6年で出てきたよ」