【BL】ネコミミはえちゃった。
「は?」
そろそろ始発も動いただろう、と阪本刻斗(ときと)は携帯を手にして立ち上がった。
同僚と飲み過ぎたために終電を逃して駅で時間を潰し、今に至る。
明日……否、今日の天気を確認するためにキーを数回押す。携帯で天気予報が見られるなんて凄い時代だと思う。
だが、たった今ニュース速報が述べた言葉が不思議な響きを持って耳に届いたのだ。
『猫耳注意報』?
そんなの聞いたこともない。