【BL】ネコミミはえちゃった。


「びっくりするかなーと思って被ってたんだよね。そしたら睦月…案の定」



そりゃあ先輩の耳が猫耳んなってりゃビビるよなー、と明衣さん。



「すんません……」

「謝んなくていーよ、ムツ」




未セットの俺の頭をガシガシと撫でてから、明衣さんはさっと立ち上がった。



「…んじゃ、帰るわ」







バイクの鍵をくるくると回しながら、ドアへ向かう。


先輩の、背中。


すらりと伸びた長い手足。







「ま…待って、明衣さん!」
< 68 / 118 >

この作品をシェア

pagetop