恋・したい
重い荷物を持ち、なんとかドアを開けた。早速パソコンに電源を入れ買ってきた物を冷蔵庫に仕舞う。
コキコキと首を鳴らし背伸びをして机に座り辞書と教科書を開き資料作り開始。横にミネラルウォーターを置きポッキーの封を開けた。
キーボードを叩く音、ページを捲る音、たまにポッキーをかじる音が部屋に響く。
さすがに量が多いな…、一人じゃきついけどやるしかないんだもんね。
完成したのは日付が変わってからだった。



『ふぁ…、眠い』

校門を通りひと欠伸。連休明けの学校は生徒のみならず教師だってだるいのだ。

『おはようございます』
「野上先生ご無事で何よりです!!」

職員室に入るなり三浦先生からでっかい声で安否を確かめられた。

「野上先生、これからは最後まで学校に残らないようお願いしますよ」

迷惑そうに言い放って教頭が職員室を出て行った。ほんっと頭にくるなあっ!
朝のホームルームの為出席簿を持ち教室へ向かう。
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