恋・したい
『ちょっと待ってて。今暖房いれるから』

柚季をソファに座らせやかんをガスにかける。

【莉梨愛ちゃん早くこっちきて】
『どうしたの?リモコン調子悪いの?』

マグカップを棚から出しやかんの隣に置き柚季の傍へと。

【座って】
『?うん』
【つかまえたぁ~】

何なにナニ!?
私の上に覆い被さって正面から抱きしめる。
柚季の髪が鼻をくすぐった。

外のにおいがする

『…柚季』
【なぁに?莉梨愛ちゃん可愛いなあ。ほっぺこんなに冷たくしてさ】

そう言って私の頬と柚季の頬をくっつけた。顔近いってば!心臓が破裂しちゃうくらい激しく鼓動を刻んでいる。全然寒くなんかなくなってる。
頬をくっつけたまま、すすっと動いて今度は鼻と鼻をくっつける。恥ずかしすぎて目を閉じた。

ピィ~~~!!


『お湯沸いたねっ』

柚季を押し退けソファから降りてココアを作る。

『はぁ…はぁ…はぁ…、すぅ―、はぁ~』

気付かれないように呼吸を落ち着かせ深呼吸。
心臓動きすぎだってば!
痛いよ…
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