恋・したい
ひとしきり笑った後目を閉じ深呼吸。
これから毎日好きなだけ眠れるんだ、昼からビール飲めるし!教師という仕事に慣れてきてやっとそうゆう余裕がでてきたな。夏休みの間はとにかく必死で教科書や辞典に目を通してひたすら資料制作してたっけ
うとうとしつつ、ゆっくりと眠りにおちていった…



ふと目覚めて
…トイレ行きたい
真っ暗な部屋を慎重に歩いて電気のスイッチを探すけど、わからない!これはドアを探した方が早いな。
幸いベッドから左斜め辺りにあるのは判ってたから金色のドアノブを見つけるのにさほど時間はかからなかった。
カチャリと開け放ち廊下の明かりが部屋へと侵入した。これでトイレのドアが判る、ドアを開けたままトイレへと。事が済み手を洗いにバスルームの電気をつけたらピンクの小さい袋が洗顔フォームの側にポンと置かれていた。なんだろう?封を開けてみる。あっ!下着だ。
よかったぁ。スースーして落ち着かなかったから助かったぁ。脚を通しサイズ確認した。
安心したらお腹空いちゃった。今何時かしら…

「先生?」
『わあっ!?びっ、びっくりしたぁ』
「電気もつけないで何してるんですか?」

パチッと柚葉ちゃんがスイッチを入れて部屋は明るくなる。眩しい…

「具合どうですか?寝過ぎて眠れないとか?」
『ぐっすり寝たらだいぶ良くなったわ。お腹空いちゃって』
「ん―、パンくらいしかないけどそれでもいいですか?」
『ありがとう』
「じゃキッチンに行きましょうか」
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