恋・したい
【要らない。僕これがいい。だって莉梨愛ちゃんにぴったりなんだもん】
「かしこまりました。ではメイクの方にうつりますが佐倉様はいかがなされますか?」

柚季は腕時計の針を瞳に映し少し考えてから

【車で待ってるよ】

試着室のドアを閉めて私に手を振って口パクで
“キスしたい”
って!
店員はそれに気付く筈もなく柚季に一礼。
私の体温は上昇中。
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