恋・したい
店員はまだ感激していて顔のあちこちを触ってくる。

『あのぅ…柚季が待ってるので』
「あぁっ!申し訳ございません。では失礼致します」

淡いオレンジのチーク、ドレスと同じ深紅の口紅、ピンクグロス(ラメ入り)、睫毛がすごく長く見えそうなマスカラ。
私の顔が変わっていく。ほんのり大人っぽい顔立ちへと。真っ赤なルージュが色っぽいけどそれを和らげるピンクグロス。

「髪型はいかがなされますか?アップにしますとドレスとよくお似合いになると思います」
『じゃあお願いします』
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