恋・したい
柚季はしっかりと私の身体を抱きしめて離してくれない。
何処に行くの?
なんで慌ててるの?
色々聞いてもなんにも答えてくれない。
なんなの、もう…
もういいもん。私も口きかないんだから。
うきうき気分から一気に不機嫌になりむうっと頬を膨らます。
10分くらい走っただろうか、スーッと静かに止まり背後からドアの開く音がした。お姫様抱っこされたままリムジンを降りる羽目に。
『降ろして!ひとりで歩けるから…』
柚季は無言で自動ドアをくぐる。
「佐倉様、いらっしゃいませ」
【キーを。それからシャンパン】
「かしこまりました」
受付でカードキーを受け取りエレベーター待ち。そこでようやく降ろしてもらった。
タキシードの胸ポケットから白いハンカチをしゅるっと抜き取り細長くたたんでる。何よこんな時に。柚季に背を向け連れてこられた場所を把握する為きょろきょろと見回してると
【莉梨愛ちゃんちょっとごめんね】
目隠しをされた。
何処に行くの?
なんで慌ててるの?
色々聞いてもなんにも答えてくれない。
なんなの、もう…
もういいもん。私も口きかないんだから。
うきうき気分から一気に不機嫌になりむうっと頬を膨らます。
10分くらい走っただろうか、スーッと静かに止まり背後からドアの開く音がした。お姫様抱っこされたままリムジンを降りる羽目に。
『降ろして!ひとりで歩けるから…』
柚季は無言で自動ドアをくぐる。
「佐倉様、いらっしゃいませ」
【キーを。それからシャンパン】
「かしこまりました」
受付でカードキーを受け取りエレベーター待ち。そこでようやく降ろしてもらった。
タキシードの胸ポケットから白いハンカチをしゅるっと抜き取り細長くたたんでる。何よこんな時に。柚季に背を向け連れてこられた場所を把握する為きょろきょろと見回してると
【莉梨愛ちゃんちょっとごめんね】
目隠しをされた。