恋・したい
『自分で…すればいいじゃん…』


可愛くなかったかな?
だってそんな余裕なんてないくらい緊張してるんだもん。
柚季の脚が退いたのでベッドに潜りこむ。頭からすっぽりかぶり枕に顔を突っ伏す。

【何してるの?かくれんぼのつもり?】

隣に柚季が入ってきて耳元で囁く。黙ってると熱い息が近付いてきて唇が触れた。

『あっ!』
【こっちむいて】

う―、と唸って体制を柚季に向ける。青白い光の中で微笑む柚季が綺麗…

【抱きしめたい】

こくんと頷きすり寄って柚季の腕に、胸に、首筋に
素肌のまま抱きしめ合う。人肌ってこんなに気持ちいいんだ、知らなかった。

【莉梨愛ちゃん、あのね】
『ん?』
【莉梨愛ちゃんってほっぺすべすべだし身体もすべすべだね】
『ふふっ…柚季だってすべすべしてるよ』

胸の真ん中がこそばゆい
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