恋・したい
「りぃ?りぃってば!」
『ん…?あぁごめん』

由宇が久しぶりに来てくれてお泊まり会決定。相変わらず部屋は散らかってて由宇に片付けてもらい夕飯の話をしてたとこだった…かな?

「またぼぉ~っとしてさ、魂抜けたみたいだよ」
『その比喩表現うまい』
「比喩になってんの?」
『さあ?』

実のならない話をして笑って大切な人との時間を過ごす。
クリスマスの出来事をできるだけ詳しく、必要なとこだけ抜粋して由宇に話した。

「りぃ…よかったね、本当に…よかった」

涙を溢しながら眼鏡を濡らし喜んでくれた由宇に私も一緒になって泣いた。二人して泣き腫らした目で外食は出来ないから何作ろうか話してたんだよね。

『カレー食べたい』
「材料チェックしてくるね」

ソファから離れ冷蔵庫を開けた由宇の一言が

「空っぽなんだけど」
『…』
「…昨日ご飯食べなかったの?」

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