恋・したい
気まずそうに下を向いて視線を床に落とす。

『ケチャップ入れてみよっか、それともマヨネーズがいいかなぁ?』

なるべく明るい声を出す。私の提案に由宇は頬をゆるめて、ありがとうと笑った。
お鍋のカレーは牛乳を足す事に決定したけど牛乳なかったからあとで買いにいこうね。
激辛カレーをビールを飲みつつなんとか完食してバスルームへ。
眠いなあ。ビール飲み過ぎた。身体を洗い終えゆったりと湯槽に浸かってると睡魔が…

「りぃ!電話。早く!」

夢の世界へ飛び立とうとしたら由宇の呼び方に現実世界へとなんとか踏み留まる。
ドアが開き隙間から携帯を持った由宇の腕が伸びている。タオルで左手と左耳を拭いてそれを受け取った。

『もしもし』
【由宇さんと一緒なんだね】
『柚季…』

どうしよう
嬉しい
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