恋・したい
「いてぇ…」
『私の授業は吉田にとって必要ないんだな?今すぐ帰ってもいいぞ。その代わり欠席にしとくからな』
「莉梨愛ちゃ~ん、そんな事言わないでよ」
『教師をちゃん付けで呼ぶなっ!』

ばこん!!
もう一度教科書で吉田の頭を叩いた。

「いってぇ!」
『27ページから読め』

全く、教師に対してなんだあの態度は。

私、野上莉梨愛(のがみりりあ)
父は日本人、母はフランス人のハーフ。
腰まである金に近い髪にうっすらと青い瞳。
色白で形の整った顔立ち。
私が街を歩いてるだけでみんなが振り向く。
小さい頃はモデルをやってた、フランスでね。
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