恋・したい
もうどれくらい時間が過ぎたのかわからないくらい貪りあう様にキスを幾度となく交わし呼吸の仕方を忘れた頃唇が離れた。
ふっと視線が合って恥ずかしさからおもいっきり逸らした。
あっ…
しまった。

【莉梨愛ちゃん?苛めて欲しいの?】

悪い柚季が顔をだす。

『違う違う!チョコ…ちょっと待って』

柚季から退けてバッグが有る位置へ戻りチョコを引っ張り柚季へ渡す。

『ハッピーバレンタイン。私にとって人生初のバレンタインだよ』
【ありがとう!でも手作りがよかったな】
『料理下手な私にそんな難題無理だから』
【大切にするね】
『腐る前に食べてよね』
【チョコは賞味期限が長いから大丈夫】
『プレゼントも用意すればよかったね』
【じゃ莉梨愛ちゃんちょうだい】

続いてた会話が途切れた。
初めての夜を思い出して思わず赤面する。

【莉梨愛ちゃんってホンッと―に可愛い】

手を繋ぎキッチンを出て柚季の部屋へと…
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