恋・したい
『教科書62ページを開いて』

普段通りの生活
普段通りの学校
普段通りの授業をこなす

ただ違うのは柚季が居ないって事だけ

今頃は空の上かな
ちらりと腕時計に目をやる。10時あたりの便に乗るってゆってたからもう飛行機の中ね。

『田村、この問いに答えろ』
「解りません…」
『じゃ解るやつ居るか?』

し―ん…

『居ないのか…』

終了のチャイムが鳴り本日の任務完了。職員室へ戻り帰り支度をしてると三浦先生と尾崎先生がまた言い争いを始めた。

『お疲れ様でした』
「「野上先生!ご一緒にお食事でも!」」

見事にハモったよ。
案外仲良いのかもね。

『それはお断りです』
一礼して職員室から廊下へ逃げた。
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