恋・したい
「お帰り」
『由宇!?』
「早く入れてよ」

部屋のドア前に由宇が待っていてくれた。
それだけで泣きそうになる。

「メールくらいしなよ。心配で来ちゃったじゃん」
『ゆぅ~』

抱きついて泣いてしまった。由宇は黙って背中を撫でていてくれた。


「そっかぁ…、新米のりぃにはちょっとキツいね」

一通り泣いて落ち着いてから、最近あった事を全部話した。

「りぃ合鍵ちょうだいよ。いつでも来るからさ。力になりたいの」
『由宇、ありがとう。』

少し腫れた目の奥からまた涙が溢れてくる。
そんな私を見て由宇が

「美人が台無しだよ!りぃには笑顔が似合うんだから」

と励ましてくれる。
ほんとにありがとう。
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