恋・したい
「よし!飲みに行くか♪奢っちゃうよ」
『でも仕事しなきゃ…』
「じゃ手伝うからさ。飲みながら愚痴も聞くし」

また涙が出てきて無言で頷いた。


由宇が手伝ってくれたお陰で明日の準備はバッチリ♪
行きつけの居酒屋にうきうきしながら入る。

「らっしゃい!!」
『久しぶり~』
「莉梨愛ちゃんよく来たな!」

店の主人と顔見知りになるくらい頻繁に通ってたもんね。久々の居酒屋だし、由宇と飲むし楽しむぞ~♪

『生と焼き鳥の皮塩、焼きそばに梅酒ロック』
「頼みすぎだって」

すかさず由宇の突っ込みが入る。私は笑いながら由宇の分も注文した。

『んっとに教頭ムカつくんだって!人の話聞けよ~』
「田口先生の定年退職は仕方ないけど事前に聞いていたならりぃに話すべきだよね」

由宇に愚痴を聞いてもらってすっきりした。
ゆずきの事はなぜだか話さなかった。
なんでだろ、話したくなかったの?

「りぃ、寝るなっ!」
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