恋・したい
ガラッ

『席に着け―。静かにしろ』

バタバタとみんな席に戻る。

『転入生を紹介するぞ。さ、挨拶を』
【佐倉柚季です。よろしく】

柚季が軽く会釈をした。

「ここ男子高だぜ―」
「スカート穿いた方が似合うぞ」

くだらない事をゆう奴らだな。

『柚季、気にするな』
【大丈夫。ありがとう♪僕の席は?】
『窓際の一番後ろだ』

私が指差ししたら
解ったと
席に着いた。

『さっき柚季にくだらん野次を飛ばした二人は今日からトイレ掃除な』
「莉梨愛ちゃんひでぇよ!」
「そいつの事庇うのかよ!」

私は、はぁ――っとため息を吐き

『今日来たばかりの転入生に言う言葉なのか?私ならぶん殴るぞ。さっさと教科書出せ、授業始めるぞ』

チョークを持ち黒板に漢文を書き綴る。
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