恋・したい
『やっぱり学校で仕事する方がいいね。ウチだと怠けるしビール飲んじゃうし』

誰も居ない職員室で独り言。
これからは仕事を持ち帰るのはやめようっと。
誰も居ないからヒールを脱いで椅子に胡座をかいてリラックス状態でパソコンをいじる。
あ、由宇にメールしなきゃ…
バッグから携帯を出してメールボックスを開く。

コンコン
えっ、誰!?

『はい』

カラカラ…

【莉梨愛ちゃん…】
『ゆ、柚季!どうして』

慌てて姿勢を正す。

…気まずい空気。

【痛くなかった?】
『んっ!?』
【脚立から落ちた時怪我なかった?】

もしかして…

『心配して来てくれたの?気にしなくてもよかったのに』
【だって、あの後の莉梨愛ちゃん調子悪そうだったから】
『あれはっ!…気にしないで』

パソコンに視線を戻しプリントアウト開始。柚季が近付いてきて

【手伝う事ない?二人でやった方が早いしね】

にっこり微笑んで私を見る。天使の微笑みだ…

とくん
心臓がいつもより少しだけ早く動いてるのが解った…
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