恋・したい
違うって否定しなさいよ、と三浦先生を睨む。
「デートだっていいじゃん、此処に連れて来たかったんだ」
…後でぶん殴る!!
気付かれないように拳を握る。
「職場の人だよ。野上先生って言うんだ。国語教師、ね♪先生」
『え、えぇ』
拳をほどいて膝の上に戻す。
「そんな事だろうと思ったよ。こんなに綺麗な人が直紀君の彼女なら俺だって…」
「なんですか、それ―」
「はい、お待ち。天ざる二つと天婦羅盛り合わせ。蕎麦湯もあるからね」
ご主人は私に笑いかけて薬味を渡してくれた。
蕎麦を一口。
『美味しい!!』
「でしょ♪俺毎日来てるんです」
てっきり焼肉屋に連れて行かれるかと思ってたから意外、さっぱり系が好きなのね…
天婦羅も衣がふわふわでかじると
サクッ
海老、茄子、鱚、南瓜、人参、椎茸。
岩塩で食べると歯応えが失われないから食感を楽しめるわ。
『とても美味しかったです。ご馳走さまでした』
「また来てな」
「明日来るよ」
「直紀君は来んでいい」
「そりゃないっすよ」
くすくす笑いながら店を出た。
「デートだっていいじゃん、此処に連れて来たかったんだ」
…後でぶん殴る!!
気付かれないように拳を握る。
「職場の人だよ。野上先生って言うんだ。国語教師、ね♪先生」
『え、えぇ』
拳をほどいて膝の上に戻す。
「そんな事だろうと思ったよ。こんなに綺麗な人が直紀君の彼女なら俺だって…」
「なんですか、それ―」
「はい、お待ち。天ざる二つと天婦羅盛り合わせ。蕎麦湯もあるからね」
ご主人は私に笑いかけて薬味を渡してくれた。
蕎麦を一口。
『美味しい!!』
「でしょ♪俺毎日来てるんです」
てっきり焼肉屋に連れて行かれるかと思ってたから意外、さっぱり系が好きなのね…
天婦羅も衣がふわふわでかじると
サクッ
海老、茄子、鱚、南瓜、人参、椎茸。
岩塩で食べると歯応えが失われないから食感を楽しめるわ。
『とても美味しかったです。ご馳走さまでした』
「また来てな」
「明日来るよ」
「直紀君は来んでいい」
「そりゃないっすよ」
くすくす笑いながら店を出た。