恋・したい
『ほらっ、担任としての意見とゆうか、将来の方向性がはっきりしてる事はとても良いとゆう事で…』
【莉梨愛ちゃんテンパりすぎ。僕と居る時くらいリラックスしたら?】

柔らかく笑う柚季に私の心臓は高鳴る。まただ…なんでだろう。

【莉梨愛ちゃんって学校居る時は男っぽい口調だよね。最初なんでそんな風にしてるか解んなかったけど。普段のも男っぽいのもどっちもイケるよ】

私の小さな区別に気付いてくれていたの?顔が熱くなった。ビールのせいじゃないのは解る。誤魔化す様に料理を食べ続ける。もちろんビールもおかわりした。

『そういえばお家の人に連絡した!?』

私ったら肝心な事忘れてた。こんな遅い時間に帰宅してないなんて家族が心配するじゃない!柚季は、あぁと思い出したみたいに

【一回帰ったから大丈夫。それに今夜はずっと莉梨愛ちゃんの傍に居るって決めたんだ】

私を見る真っ直ぐな視線に目が逸らせなかった…
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