恋・したい
―――
「くそっ!どっち行った!?」
「お前はそっちから探せ!」
いやだ、嫌だ、怖い。
物陰に隠れ息を潜めて、静かに呼吸を落ち着かせ様子を伺う。
パパ、ママ。
りりあはお利口さんにしてるよ?なのになんで怖いおもいしなきゃならないの?
もっと我慢すればいいのかな?もっとお家のお手伝いすればいいのかな?
「見~つけた♪」
『!!!…いや』
大きい手が伸びてくる。
捕まってしまう
助けて――
ぶぁっと真っ白な雪が降って一面を白銀の世界へと変えた。小さく踞り震える身体を抱きしめる。
【守ってあげるから】
恐る恐る顔をあげて声の主を見つめた。
背中に大きな羽根を広げた天使が私を抱き上げて微笑む。そのまま浮上して空へと。
降ったのが雪だと勘違いしていた。
【ひとりじゃないから】
真っ白な羽根が私を包んでいてくれた――
―――
「くそっ!どっち行った!?」
「お前はそっちから探せ!」
いやだ、嫌だ、怖い。
物陰に隠れ息を潜めて、静かに呼吸を落ち着かせ様子を伺う。
パパ、ママ。
りりあはお利口さんにしてるよ?なのになんで怖いおもいしなきゃならないの?
もっと我慢すればいいのかな?もっとお家のお手伝いすればいいのかな?
「見~つけた♪」
『!!!…いや』
大きい手が伸びてくる。
捕まってしまう
助けて――
ぶぁっと真っ白な雪が降って一面を白銀の世界へと変えた。小さく踞り震える身体を抱きしめる。
【守ってあげるから】
恐る恐る顔をあげて声の主を見つめた。
背中に大きな羽根を広げた天使が私を抱き上げて微笑む。そのまま浮上して空へと。
降ったのが雪だと勘違いしていた。
【ひとりじゃないから】
真っ白な羽根が私を包んでいてくれた――
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