恋・したい
カチャ…

『おはよう』
「りぃ!?なんで起きてるの?」

時刻は7:20をちょっと過ぎたところ。部屋着でソファにもたれてお湯を沸かしてる最中だ。休みの日はちょっとやそっとじゃ起きないから由宇はかなり驚いてる。

『なんでって昨日ずっと寝てたから早目に起きただけだよ』
「え~、珍しい。雨でも降らなきゃいいけど」
『予報では気持ちの良い秋晴れってゆってたよ…』

スーパーの袋をキッチンに置き、冷蔵庫の材料チェックを済ませ料理してる由宇を寝転がって見つめる。私の視線に気付いて笑いながら

「なぁに?」
『昨日ごめんね』
「由宇は大丈夫だけど柚季君相当ショックだったみたいよ。あまり食べてなかったし」

柚季にひどい事ゆったっけ?送ってくれるのは要らないってゆっただけよね…

「りぃが居なくなったのが悲しかったのかな」

大根を切りながら分析してる。

『由宇に話す事あるんだ』

ピィ~~!!

慌てて火を消しマグカップにお湯を注ぎ、そうっと持ってきてくれる。

「熱いから気を付けてね」
『ありがと』

あ、今日はココアだ…
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