オカマとお馬鹿
第一章

電車

いつもの朝。



高校生活二年目になるけど、電車通勤は辛い。



朝の時間帯は、サラリーマンや学生で溢れかえっていて、電車の中はギュウギュウ詰めだ。



何よりこの季節となると、すごく暑い。



しばらく電車に揺られていると、ふとお尻に何か当たる。



こんな満員電車の中なんだし、鞄くらいは当たるかとさほど気にしなかった。



そんな状態が続いた時、甲高い声が聞こえてくる。



「いやぁぁぁん!」



何なのこのムカつく叫び。
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