准教授 高野先生の恋人

「きっと、スイッチが壊れちゃうよ」

「それって・・・ずっと入りっぱなし!?」

「違う違う。オンじゃなくてオフのほう。入らなくなっちゃうだろうなぁ、って。

ギャップっていうのかな、僕しか知らない素の詩織ちゃんってとこがミソなんだよね。

なんていうか、僕だけが知ってる君を、さらに独り占めしたい感じ?みたいな、さ。

そりゃあ、風邪で寝込んでいるのも、素の状態といえばそうだけど、これは例外。

独り占めしたいとかじゃなく、労わりたいとか、見守りたいって感じだからね」

外用のよそいきの私と、ご自宅用の素の私・・・そこのギャップがいい、と。

そうは言っても、最低限の礼儀?緊張感?それはやっぱり必要であるに違いない。

「けど・・・あんまりダラだったり、気ぃ抜いて小汚くしてたら嫌でしょお?」

「あー、そう言う男もいるみたいだけど、そうだなぁ、僕の場合はねぇ・・・」

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