准教授 高野先生の恋人

寛行さんは眼鏡を外して、ごろんと私のほうへ横向きになった。

「僕は、恥じらい云々は気にしないかな。

そりゃあね、外では自分が損をしない程度にきちんとしたほうがいいと思うよ。

外見の第一印象で評価されるような場面だってあるからね。

詩織ちゃんは、いつもちゃんと綺麗に可愛くしてるよね」

「どうかな・・・そうかな・・・???」

「うん、そうだよ。だけど、うちにいるときは、ゆるゆるでもいいと僕は思うんだ。

裸でのっしのっし歩く詩織ちゃんも、堂々たりって感じで好きだし、

顔パックしてて能面のように無表情の詩織ちゃんも、おもしろくて好きだよ」

のっしのっし・・・・・・、能面・・・・・・。

う゛っ、好きって言われているのに、微妙に素直に喜べないし・・・。

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