恐怖 DUSTER
「えっ!見えない、どういうこと?」




「見えないのよ・・・誰かが、私を目隠ししていて・・・」



目隠しという言葉に、恵子が反応して言った。



「目隠し?どういうこと弥生」



「誰かが、私に目隠ししていて、名前を当てるまで離れないと言っているのよ・・・」




恵子は、涙をポロポロこぼしながら弥生に謝った。



「ごめん、ごめんね、弥生。私があんないたずらをしてしまったから・・・」




弥生は、再び女の名前を言い始めだした。




裕子は、麻美に向かって言った。



「麻美、弥生はあたしと恵子で見ているから急いで先生を呼んで来て!」



麻美は、女の名前をひたすら言い続けている弥生を見つめていた。



「麻美!麻美ったら!聞こえているの!」



裕子は立ちすくむ、麻美に向かって叫んだ!



それでも、麻美は動かずただ弥生を見つめていた。




「麻美!どうしたのよ!早く先生を呼んで来てったら!」




裕子の声と同時に麻美は弥生に近づき、弥生と同じように弥生に向かって女の名前を言い出した。




麻美の異常な行動に、戸惑う裕子と恵子。



「ちょっと!麻美までどうしちゃったのよ!しっかりしてよ」



裕子は、怒鳴りつけるように言った。
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