恐怖 DUSTER
「い、いゃだ!いゃー!いゃー!いゃー!」



弥生は再びパニックに襲われ、暴れ始める。



「弥生!女の声は無視するの!無視して名前を言い続けなさい!」


裕子の声に、弥生は辛うじて正気を維持して恐怖を忘れるように女の名前を言い続けた。


「ひどいよ裕子ちゃん・・・私の事を無視するの・・・?」



女は、裕子に恨めしげな声で言った。




「うるさい!うるさい!うるさい!」



裕子は、女に怒鳴りつけて、その声の恐怖から逃れようとする。




「ひどいよ・・・ひどいよ、裕子ちゃん。そんなに可愛い顔してるのに、怖い顔で怒鳴らないでよ・・・」




女の言葉に、四人は驚愕する!





すぐさま裕子と恵子は、麻美に視線を向けた。




二人の視線を受けた麻美は、弥生とその後ろにいる女を見つめながら、震える声で言った・・・




「・・・め、目がある・・・さっきまでは目が無かったこの子に・・・目ができてる・・・」




「や、弥生の目だ!・・・弥生はこの子に目を盗られてしまった!」





麻美の信じられない恐ろしい言葉の後、弥生は凄まじい叫び声をあげた。





「いゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!」




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