恐怖 DUSTER
不可思議な表情を、麻美に向けながら弥生は思った・・・


・・・麻美ちゃんは、私が何者であるかも全て理解しているんだ・・・


・・・でも・・・どうして?なぜ理解していながら冷静でいるの・・・?


・・・さっきまで、弥生ちゃんを助けるために、あんなに頑張っていたのに・・・


・・・私は、弥生ちゃんじゃ無いのを知っているのに・・・?


・・・なぜ・・・?


・・・どうして・・・?


・・・麻美ちゃんが・・・


・・・解らない・・・?








「ねぇ?」


「ねぇってば!」


「ちょっと、弥生聞いているの?」


麻美の問いかけに、我に返る弥生。



「えっ?あっ!ごめん、なんだっけ?」



「もう!ちゃんと聞いててよ大切な話しなんだから」



「大切な話し・・・?」



「そう・・・あなたと・・・私にとって、とても大切な話し・・・」



「私と、麻美にとって・・・」



弥生が自分を、ちゃんづけしなかった事に微笑み、麻美は優しい目を向けて話し始める。



「教えてあげる・・・あなたと、私の大切なことをね・・・」





麻美の意味深な言葉に惹かれるように聞き入る弥生であった。



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