恐怖 DUSTER
「えっ!違うの?もう!いいかげん目隠しをとってよ!」




「名前を当ててくれるまでは離さないよ~ん」




裕子と麻美は、ついに大声で笑い出してしまった。




「あっ!解った!恵子でしょ?絶対恵子だー!」




「当たり!」




弥生の目から手が離れ、ようやく光が戻ってきた。




「もう!弥生ったら、何ですぐに解らないかな?里美も千恵も今日は学校欠席していたでしょうが」




「ごめ~ん」




恵子の強い口調につい誤ってしまった弥生。




「なんで、弥生が誤るのよ?」




麻美が笑いながら言う。




その麻美の言葉に我に返った弥生が、お返しのように恵子に強い口調で言った。




「あっ!そうだ!なんであたしが誤らなきゃならないのよ!」




「それはね?君がすぐに心の友である、あたしの事に気づかなかったからなのだよ」




「あのね・・・」
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