恐怖 DUSTER
「だぁ~れだ?」四章
麻美が自分に向ける笑顔を見つめ気がついた。
「あっ!」
弥生は思い出していた。7歳までの自分の記憶や改めて手に入れた新しい心の麻美の記憶ではなくて、今日の自分の記憶を・・・」
自分の存在がなんであるのかも理解できず、どこからか聞こえて来た声に導かれて見つけた外の光と弥生の存在・・・
・・・弥生ちゃんたちがしている目隠し遊びも楽しそうだった・・・
・・・だから思わず弥生ちゃんの目を隠して言った・・・
・・・だぁ~れだ?・・・・と・・・
・・・嬉しかった。そして離れたくなかった、あの弥生ちゃんの感触に・・・
・・・そして、弥生ちゃんが恐怖を感じるたびに感覚がはっきりしていった・・・
・・・弥生ちゃんの感触・・・
・・・みんなの声・・・
・・・外の世界の匂い・・・
・・・外の世界のぬくもり・・・
・・・目を隠していた弥生ちゃんが恐怖を感じるたびに・・・
・・・自分の存在が確かなものとなっていった・・・
・・・弥生ちゃんが恐怖するたびに・・・
弥生は自分を見つめる麻美に視線を向けると静かに言った。
「その弥生ちゃんの恐怖をあおったのは・・・麻美・・・」
麻美は、優しく微笑んだ。
「そう、私があなたの代わりに弥生の心が壊れるように導いたのよ」
「あなたを、蘇らせるためにね」
「麻美はあの時、弥生ちゃんの後ろにいた私が見えていたの?」
「くす♪・・・あなたの存在は感じていたけど見えてはいなかったわ」
「だから苦労したのよ。弥生を恐怖におとしいれるのにね・・・」
屈託の無い無邪気な笑顔で麻美は答えた。
「あっ!」
弥生は思い出していた。7歳までの自分の記憶や改めて手に入れた新しい心の麻美の記憶ではなくて、今日の自分の記憶を・・・」
自分の存在がなんであるのかも理解できず、どこからか聞こえて来た声に導かれて見つけた外の光と弥生の存在・・・
・・・弥生ちゃんたちがしている目隠し遊びも楽しそうだった・・・
・・・だから思わず弥生ちゃんの目を隠して言った・・・
・・・だぁ~れだ?・・・・と・・・
・・・嬉しかった。そして離れたくなかった、あの弥生ちゃんの感触に・・・
・・・そして、弥生ちゃんが恐怖を感じるたびに感覚がはっきりしていった・・・
・・・弥生ちゃんの感触・・・
・・・みんなの声・・・
・・・外の世界の匂い・・・
・・・外の世界のぬくもり・・・
・・・目を隠していた弥生ちゃんが恐怖を感じるたびに・・・
・・・自分の存在が確かなものとなっていった・・・
・・・弥生ちゃんが恐怖するたびに・・・
弥生は自分を見つめる麻美に視線を向けると静かに言った。
「その弥生ちゃんの恐怖をあおったのは・・・麻美・・・」
麻美は、優しく微笑んだ。
「そう、私があなたの代わりに弥生の心が壊れるように導いたのよ」
「あなたを、蘇らせるためにね」
「麻美はあの時、弥生ちゃんの後ろにいた私が見えていたの?」
「くす♪・・・あなたの存在は感じていたけど見えてはいなかったわ」
「だから苦労したのよ。弥生を恐怖におとしいれるのにね・・・」
屈託の無い無邪気な笑顔で麻美は答えた。