恐怖 DUSTER
「それじゃ、恵子も来たから帰りますか」



裕子の一言で、全員が帰り支度を始めた。




「ねぇ、帰りどうするハンバーガーでも食べてく?」




「う~ん・・・いまダイエット中だからな~」




「恵子は毎回、同じ事を言っているね?」




「駅前に、美味しいケーキ屋さんができていたよ!」




「あっ!そこ知っている。カフェみたいにもなっていてお店で食べられるんだよね」




「そこ、直行決定!」




「恵子、あんたダイエットは?」




「ケーキは別腹でしょ!」




「それ、思いっきり違うから!」




「いいから、行くよ!」




「ちょっと待ってよ!」




三人より出遅れた弥生が教室を出ようとした。



その瞬間・・・



またもや、弥生の視界が真っ暗になった。




そして、弥生の耳元にささやく声がした。




「だぁ~れだ?」





今度の声は、とても小さく弱々しい女の声だった。
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