恐怖 DUSTER
麻美は弥生に全てを語り始めた。
「あのね、千恵も里美もあの事故の被害者だったのよ」
「被害者!千恵と里美も7年前のあの事故の被害者だというの!」
自分の想像もできなかった言葉に弥生は驚いた。
麻美が千恵に視線を向けると、千恵は小さくうなずき話し始めた。
「そうよ、あの時の事故で私は妹を、里美は両親とお姉さんを失ったわ・・・」
先ほどまでの明るい千恵はそこにはいなかった。
「私はね、あの事故の時に父さんと妹で車で家族旅行の途中だったのよ」
そう話しだす千恵の表情は悲しみに満ちていた。
「私たちの家族が乗っていた車は、麻美と弥生が乗っていたバスに追突したトラックの後ろを走っていたの」
「そして、あの事故に巻き込まれたのよ・・・」
「弥生たちのバスに追突したトラックが、衝突のショックではじかれて私達の車の進行方向をふさぐようにかぶさってきたのよ」
「父さんは、慌ててそのトラックをから逃れようとしたけれど、接触してしまいそのまま道の防護壁に何度も追突して止まったわ」
「私と妹は車の後部座席に乗っていてシートベルトもしてなかったから全身を強く打ち付けていて動けなくなっていたの」
「父さんはシートベルトをしていたから、なんとか動けてすぐさま車から降りて私たちを救おうとしてくれたけど、車の左側は道の防護壁で潰されて右側からしか脱出ができない状態だったのね」
「その時、私は後部座席の右側に座っていて、妹は左だったの・・・」
「それが、私と妹の運命をかえてしまった・・・」
「あのね、千恵も里美もあの事故の被害者だったのよ」
「被害者!千恵と里美も7年前のあの事故の被害者だというの!」
自分の想像もできなかった言葉に弥生は驚いた。
麻美が千恵に視線を向けると、千恵は小さくうなずき話し始めた。
「そうよ、あの時の事故で私は妹を、里美は両親とお姉さんを失ったわ・・・」
先ほどまでの明るい千恵はそこにはいなかった。
「私はね、あの事故の時に父さんと妹で車で家族旅行の途中だったのよ」
そう話しだす千恵の表情は悲しみに満ちていた。
「私たちの家族が乗っていた車は、麻美と弥生が乗っていたバスに追突したトラックの後ろを走っていたの」
「そして、あの事故に巻き込まれたのよ・・・」
「弥生たちのバスに追突したトラックが、衝突のショックではじかれて私達の車の進行方向をふさぐようにかぶさってきたのよ」
「父さんは、慌ててそのトラックをから逃れようとしたけれど、接触してしまいそのまま道の防護壁に何度も追突して止まったわ」
「私と妹は車の後部座席に乗っていてシートベルトもしてなかったから全身を強く打ち付けていて動けなくなっていたの」
「父さんはシートベルトをしていたから、なんとか動けてすぐさま車から降りて私たちを救おうとしてくれたけど、車の左側は道の防護壁で潰されて右側からしか脱出ができない状態だったのね」
「その時、私は後部座席の右側に座っていて、妹は左だったの・・・」
「それが、私と妹の運命をかえてしまった・・・」