僕の姫~ちっぽけな勇気~
「入江くん、ちょっといいかしら?」


先生に突然言われ、急いで涙をふく。


「入江くんが集中してなかったことくらい私もわかったわ。

それなのに…ちゃんと吹けてたからすごいなって思ったの。

それだけ練習した証拠なんだから。


でも…入江くんは自分を責めてる。

けど、ここで立ち止まっちゃだめよ?」


え…?


「入江くん…大学でちゃんとフルートやりたいんでしょ?

なら、立ち止まっちゃだめ。

今日の経験をいかして前に進むの。


ここからはちゃんと目標を持ちなさい。

気持ちがないと通用しないわ。」


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