僕の姫~ちっぽけな勇気~
「先生、僕…受ける資格ないんでしょうか…。

本番で集中出来ないなんて…。」


みんなの足を引っ張った僕に吹奏楽を続ける資格なんて…あるのかな?


「入江くんは何のために大学に行こうとしてるの?」


先生が真剣な表情で聞いてくる。


僕は…


「もっとフルートがうまくなりたくて…

フルートが本当に好きだから…」



「ふふっ♪」


先生がいきなり笑い出した。


…?


「その気持ち、大切にするのよ?

入江くんは努力家だからその気持ちがあれば大丈夫。

頑張ってね!」


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