僕の姫~ちっぽけな勇気~
「そりゃあ言わないとダメだろ。

京都の大学行くなんてさ…。」



ガタン…!


兄貴が言った瞬間、ドアの奥で音がした。


まさか…!!


僕たちは顔を見合わせた後、すぐにドアをあける。


「知世…」

「知世ちゃん…」


僕たちの予想通り、そこには知世ちゃんがいた。


あまりにも衝撃的で、浴衣姿の知世ちゃんを直視出来なかった。


聞いてたん…だよね?


「知世、いつからいたんだ?」


「い…今だけど…

光輝!!本当なの!?

駿ちゃんが言ったこと…本当なの!?」


僕の手を握って聞く知世ちゃん。


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