僕の姫~ちっぽけな勇気~
ここを出て一人暮らしをする。


母さんたちには心配されたけど、もう承諾済み。


あとは僕が受かるか受からないか。


それだけなんだ。


「う…嘘だよね?」


「本当だよ…」


僕は首を横に振って答えた。


すると、知世ちゃんはいきなり走りだした。


「知世ちゃんっ!!」


僕は追いかけようと部屋を飛び出す。


「光輝!待て!」


兄貴…?


なぜか引きとめられ、僕は素直にその場で立ち止まる。


「ちょっと来い。

母さんに聞かれると面倒だ。」


兄貴に促されて、部屋に戻った。


.
< 129 / 151 >

この作品をシェア

pagetop