僕の姫~ちっぽけな勇気~
指輪は知世ちゃんだけをずっと想ってる…っていう証。


この先、どんな人が現れても、僕には知世ちゃんしかいないんだ。



「花火大会の日に乗り越えたら一緒にいようって言ったよね?」


「うん…」


「もうすぐ折り返し地点だよ。

絶対4年で卒業して僕はここに帰ってくる。

だから…その時はちゃんとした指輪受け取ってくれる?」


この指輪はバイト代で買った安物。


これは結婚指輪じゃない。


それに…知世ちゃんだけで、僕の分はないからね。


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