僕の姫~ちっぽけな勇気~
「鞄に宿題いれなくていいの?」


声のするほうを見ると、知世ちゃんがドアのところにいた。


あ…忘れてた。


「宿題ありがとね♪」


「うん。」


僕は知世ちゃんから受け取り、鞄にしまった。


「じゃ、また明日ー!」


「待って!知世ちゃん!」


自分の家に帰ろうとする知世ちゃんを僕は引きとめた。


「ん?なに?」


「あと1週間で夏休みなんだから、もう使わない教科書から持って帰りなよ?」


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