僕の姫~ちっぽけな勇気~
「それに僕たち、学校では赤の他人なんだから。

忘れないでよね?」


そう。


今、僕たちは一緒に行ってるけど、バスを降りれば幼なじみでもなんでもなく…

ただのクラスメイト。


これは僕は高校に入るときに提案したこと。


知世ちゃんへの気持ちを抑えるために。


そして、消すために。


「そうだけど…。

てか、いつも聞きたかったんだけど、光輝はなんで学校ではしゃべり方変えてるの?」


話を変える知世ちゃん。


このままだとさっきの話が流れそうだけど、この質問に答えないとこれこそ流れる気がする。


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