僕の姫~ちっぽけな勇気~
「入江!

俺はそんなことより岸川さんとの関係が気になるんだけど。

まさか…」


「「「付き合ってる!?」」」


大西くんに合わせたのかわからないけど、みんなが最後の核心の部分を言った。


それはもう綺麗なくらい同時に。


…付き合ってる…かぁ…


「違うよ。

僕は知世ちゃんと家がお隣なんだ。

小3で僕が引っ越してからね。」


あぁ聞かれた時に、付き合ってるって言える日が来るのかな…

なんて思ってみる。


でも、結局はあり得ないんだよね。


悔しいけど、僕は一生今みたいに答えるしかないんだ。


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