僕の姫~ちっぽけな勇気~
「と…知世ちゃん…?」


予想外の展開に僕は戸惑う。


「眼鏡はずしたままでいいじゃんか。

だて眼鏡の光輝くん♪」


えっと…今度こそ耳がおかしくなったのかな…?


僕はただ呆然とするばかり。


「入江、だてなのか!?」


えっ!?


「えっと…」


「そうだよ。

光輝は目いいの!

中2の頃から目が悪いとか言って、眼鏡してるけどねー。」


少し冷たい目で僕を見る知世ちゃん。



「い…いつからわかってたの!?」


僕は焦りながら問う。


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